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さて、今回はクイズです。真横から見たフォルムで機種名を識別出来るかなという趣向です。それぞれの機体は、本来のカラーリングどころか国籍マークもワザと変えています。真横の外観だけで判断してみようという事です。
それぞれの機体の機種名は、( )の箇所に白い文字色で書いていますので、マウスで選択反転すれば見えるようにしています。出来るだけ先に機種名を見ないでやってみてはいかがでしょうか?
まずは、入門コースのA・B・Cの3機体です。何れも日本の単座の機種です。ということで、まず基本は機首から見ていきますとどれも空冷エンジンです。むむ、Cはカウルフラップの箇所から排気管が右側だけでも3本見えますね。潤滑油冷却口はどれも下に位置していますがCだけ形が明らかに違いますね。主翼は下翼で特に特徴が見えません。キャノピー位置はBだけがやや後方に位置しています。またCのキャノピーは後ろ部分が長くてやや大きいです。後方胴体を見ますと、Aがかなりの細身で、Bはやや太めで胴体下部から後方に行くほど細くなるという形で、AやCの上部外形が細くなるのとは逆です。垂直尾翼を見るとAだけ尾翼後尾がとんがった形で、AとBは丸くなっています。AよりBの方が垂直尾翼が小さいです。 |
ということで、回答を致しますと、、Aが(一式戦闘機隼)、Bが(四式戦闘機疾風)、Cが(ゼロ戦五二型)です。真横から見るとBが少し難しかったと思われます。米国機に存在してもよさげなフォルムに見えますね。 |
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では二問目です。かなり難易度が上がります。D・E・F・Gの4機体とも例によってマーキングやカラーが見慣れていないもので、何れも空冷エンジンの単座ですね。Dに関してはイギリスのカラーリングマーキングが付いてるからと言ってスピットファイアと間違いませんですよね。全体的なフォルム、特にキャノピーの形から機種がわかりますし、キャノピーの前に位置する機銃装備のコブが特徴的な形式だとわかるはずです。
E・F・Gはどうでしょう?3機種ともコクピット後方のフォルムが似ています。このコクピットの形状はある国の独特のデザインですね。こういう無駄なフォルムにこだわるのあの国では無いでしょうか?見た目は気にしないソ連機ではなさそうです。
Eは機首がもさっとしててキャノピーから尾部にかけてのフォルムが無理やり細めた感じになっています。ただ、3機種ともよく見るとエンジン排気管が見えていている部分がそっくりですし、同じエンジンのような感じがします。ラジエター位置は何れも胴体下面ですが、Eがもっとも後ろで、Gがもっとも前に位置しています。Gは他の2機種とちがって大振りな垂直尾翼がフィン付き形状となって目立っています。
というこでは、回答は、Dが(メッサーシュミットBf109G型)、Eが(マッキMC.205ベルトロ)、Fが(フィアットG.55チェンタウロ)、Gが(レッジアーネRe2005サジタリオ)でした。
いかがでしたか?4機種ともドイツのDB605系エンジンを積んだ戦闘機で、イタリアのファイブシリーズと言われる3機種は、日本人には馴染みが少なくかなり識別が難しいと思われます。 |
このクイズ形式、出題側としては大変気に入りました。普段、いかに国籍マークやカラーリングに頼って機種を識別しているかを痛感されたでしょうか? |
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